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アニメが記憶に残らない時代に

3ヶ月が1クールと呼ばれるようになって久しいわけですが、その3ヶ月の間に放送に乗せられるアニメ本数は約20~30本に上るといわれており、もはや1週間の深夜枠では放送網羅が至極困難と言われるくらいの過密放送になっているようです。そして、視聴者の心を射止めた作品も、3ヶ月後には記憶から抹消されている…という悲しい事案も実に多いという事実があるわけで、作品を多く発表し売り込むという「下手な鉄砲方式」の放送スタイルがすでに極限状態に来ていることは悲しきほどに認識されていないという事実がファンとしては心苦しい次第です。

さらに悲しきかな、実際のアニメ化作品の何割かが採算割れしているという事実もあるわけで。ごく一部の熱量の高い作品が延々と評価を伸ばし続ける影で、3ヶ月の放送終了後にきっちり忘れられてしまう作品も数多く存在するわけで…。

ファンとしてはもっと長く愛され、もっと親しみ続けたいと願いばかりが募るのですが…この不毛な制作戦線は、もはや作品の流布形態そのものを変えてしまわないことには永遠に採算割れという業界の疲弊を招きかねない危機的事案なわけでして、特に金銭的に出来ることが限られている制作側および視聴側の意見としては…もうちょっと細長く作品を維持できる形態を模索することがもっとも理にかなった策なのではないかという話を提案したい次第です。

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アニメ作品を「じっくり見る」から「何話まで見て切り捨てるかを決める」へとシフトするという、なかなかシビアな視聴心理のやりとりが見える昨今のアニメ視聴界隈。毎クール20本以上の作品がひしめくアニメ放送枠戦線はもはや戦争であり、その中で強く生き延びたごく一部の作品が「神作品」として名を連ね、それに漏れた作品はひっそりと姿を消していく…そんなビジョンが見え隠れする、華やかに見えるようで実は非情な戦いが見え隠れするアニメ放送関係業界。闇の深すぎるこの世界で生まれた作品は数多く、また儚く消えていく作品も数多く…そんな作品たちを、私たちは今日も視聴する。メタボになるほど肥えた目で

そんな時代に生まれ来る作品に割く時間は限られているわけで、まして日常に追われる日々を送るしかない私たちにはそれすらも貴重な時間であり、それを割くだけの対価をどうしても作品に求めてしまうという宿命めいたものを抱えてしまう。私たちはすっかり作品に対して熟考する時間を失ってしまい、空腹を満たす感覚でアニメ作品をただむさぼり食っているという状態を続けている。もっと純粋な気持ちで、心を空っぽにして向き合いたい作品がたくさんあるはずなのに。噂や前評価を頼りに色々勘ぐってしまい、時間を節約することに執着してしまっていて…そんな気持ちで作品に愛を注げるはず無いのに、そんなそろばん沙汰を繰り返して。

最近、「どのアニメを心から楽しいと思って観ていましたか?」って聞かれたら、多分即答出来ない私たちはきっと、アニメ作品が好きなのに、いざアニメ作品と向き合おうってなると少し憂鬱な気持ちを抱えているような、そんな気持ちになっているように思う。多分、好きな作品はたくさんあるのに、本当にごく一部の作品しか記憶に残ってないんじゃないかって。

多分、作品に対して高い熱量の愛着を注いでいるのは、もっとも時間的に追われている世代なんじゃないかって思う。初期のガンダム作品をわりとリアルタイムで観ていたりとか、ゴールデンタイム枠でアニメが放送されていた時代を知っていた世代、理論と論議をたくさん重ねていた世代が愛着的にも投資的にも一番高密度の熱量をたたき出しているように思う。おおよそ30代前半くらいから、40代前半くらいの世代が一番牽引しているんじゃないかって思うのです。多分その中には、第一線で作品を作り出している人も含まれていると思う。作る人ほど、語る熱量が高く高密度なのではないか? と思うのですが、いかがなものでしょう?

私たちはきっと、時間的余裕でもって作品と向き合いたいのかもしれない。

私たちは、結局のところ「面白くないアニメに時間を割きたくない」という気持ちに支配されているのではないかと思う。「面白くない」は個人的主観に基づく見解であり、個人単位の趣味嗜好への不一致であると思うわけで、そこにもまた議論を交わす余地はあるモノだと思っているのですが、結果としてそういう位置付けに認定された作品は…良きも悪きも語られることなく記憶から消え去っていくように思うわけで。私たち視聴者はやっぱり「語り合いたい気持ち」が強いわけで、楽しさとかそういう気持ちを共有したいわけで。願わくば「埋もれる作品を減らしていきたい」という気持ちを声を大にして伝えたい次第な訳です。

いまだに初代ガンダム(1979年)で語り合うには辛いというのは察して欲しい。

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