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変わりゆく「人材」の定義

不況から立ち直れないと嘆かれる昨今ですが、今までに多種多様な経済対策は取られてきたはずなのです。それが体をなさない理由もまたいろいろというわけなのですが、単純に考えてみれば「どこかに欠陥がある」ととらえるのが普通なのではないでしょうか? 給与は増えず税負担ばかりが増えていくという実情ですが、減税施策および景気刺激策は毎年何かしらの形で実施されているわけで。しかし、恩恵感が全くない上に、消費税増税という消費行為へのダイレクトアタックのほうがインパクトが大きいため、どこが景気回復なのかという声も多いはず。じゃあ、政府の蒔いた景気刺激策という名の種はどこへ消えた? という話なのですが。

少なくとも、一般家庭への恩恵は雀の涙程度だと推測されます。実際に物価は上がり、税負担は増え、給与所得は据え置きという現状から実質的な負担増であり、現在は公共料金やライフラインのコスト増に伴う負担増なども控えており、今後の困窮は不可避と考えています。その「負のスパイラル」の一角を担うのは、生活収入を担う「雇用事情」ではないかと推測しています。

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景気刺激策および抜本的経済対策をざっくり切り取るのは難しい話ではありますが、真っ先に感じるものは「給与が上がらない」ということだと思うのです。中の人もいろんな業種のいろんなポジションを体験してきましたが、ほとんどの職場で「昇給なし」でした。「社内規定に依る」などの言葉でオブラートに包みつつも、基本的には昇給のガイドラインが「有って無き」の仕事がほとんどで、逆に多くの職場で言われてきたのは「効率化」と「経費削減努力」でした。

少なくとも会社は、社員であれバイトであれ「給料を払いたくない」という訳なんだな…と思うようになりました。会社にとっての人材とは「人件費という名の経費」でしかないのかな、という感じがして。どんなに頑張っても、どんなに実績を上げても、その成果を恩恵として受け取れる層というのは本当にごく一部なんだな…というか何というか。この辺のやりとりに年功序列時代を憂う気持ちが含まれているような気もしますが、時代の流れという意味ではこういう流れになってしまうのは必然なのかもしれないという気持ちもあって…なかなか上手く回すことはできないのかなっていう複雑な心境です。

会社の経営が悪くなると、真っ先に切られるのが「人件費」で。

時代は正規雇用から非正規雇用、アウトソーシングを経てクラウドソーシングへと変化しつつあります。この変化の意図は「人件費削減」そのものであり、「人材のダンピング」につながる良くない兆候ではないかと考えています。「必要な人材を、必要な時に、必要最低限のコストで」という思考は経営の上では必要な要素だと認識していますが、現状の企業人事の多くはちょっと人事を乱暴に扱いすぎではないかと思うことがたびたびあるように思います。もっとも、その考え方も「古い時代の思考」に該当するのかもしれませんし、過去の考え方や価値観が必ずしも現在の事情の打開策につながるとも考えにくいというのもあります。世界経済そのものが変化を迫られているのかもしれないし、旧時代の思考や価値観の方が良い成果につながる分野の仕事などもあるかもしれません。世の中、わからないことだらけです。

ただ、企業の多くが「人材への投資」を渋るようになったのは間違いないのではないか、という思いだけが胸に残ります。多くの企業が「人材」を「投資対象」ではなく「負担要因」と見なすようになった、と考えるのがしっくりくるのかもしれません。仮にそうだとすれば、景気刺激策で多少は元気を取り戻す企業が増えてきたとしても、給与所得者の個人にその恩恵が還元される確率は極めて低いものになるのではないでしょうか?

これからの就職事情は変化の激しい時代になっていくのではないかという予想ですが、それに対応するための対策案もまた予測不能な条件になりそうで。どこに景気回復、もしくは所得増の兆候が見えるのか…いろんなことが予測不可能な状況で、迷走する時代の流れはまだまだ続きそうな予感です。

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