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フリーミアムの恩恵と課題について

昨今のトラブル事案の中に多く寄せられるワードの中に「無料」という言葉が多く含まれているような気がします。要は「無料に起因するトラブル事案」というものが非常に増えてきたという話で、インターネット黎明期に散見された「フリーミアム・モデル」による「ネットでは色々なものが無料で得られるという誤解」の弊害のようだ…という話。かれこれ現在に至るまでに数多くのトラブルを生み出した誤解の原点にして頂点でもあるこの「無料戦略」は、今でも多くのユーザーに誤解を振りまき続けている…という話が意外と現在に至るまで続いているという事実に軽く衝撃を受けている次第です。

昨今の働き方の変革に伴い、その弊害に接触する機会というものは随分増えたように思います。特に日本の現場に於いてはサービス業に属する業務に多く見られると言われていますが、現実はもっと広域に及ぶ仕事環境全体の弊害のようにも思う次第です。「タダで得られるモノは何でも得よう」という思考なのかそうなのか…黎明期にいた「クレクレ厨」ではないですが、昨今クレームとして上がるトラブルリストを回覧するうえでは同類の類なのかもしれません。

無料という名の誤解、これからは色々な形で衝突する事案であり深く考えておくべき事案でもあり。もっとも望まれるべきは「対価報酬」という考え方なのですが…それらが正規に周知される日は来るのか否か。

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日本のサービスは基本的に「コミコミ」という考え方が多く、また一般化している…という話を時々耳にします。サービスはすべて「予め付帯しているモノ」という認識であり、日本の接客業の多くがそれに準じた構造になっている…という話で、「無料で提供される恩恵すべてが「サービス」で括られている」という話。早い話が「サービス=無料で提供されるモノ」という認識が今に至るまで脈々と続いているという話であり、多くの業界で結構巨大な問題として横たわっているとかそんな話になっていて…どこまで現代日本はセコくなるのか、という問題提起に使われるシーンもあるとかないとか。

サービス業に横たわるこのセコい問題はずっと昔から日本にはあると言われていましたが、製造業等の「モノに起因する産業」の低迷や方向転換に伴ってサービス業が増えてきた昨今…「サービス業なんていう拝金主義商売」と言われるまでになってしまった日本の「第三次産業」は文字通りの「大惨事産業」に成り果ててしまい、経済成長の新しい方向性といわれた初期の頃に比べると散々な結果のみをまき散らす厄介者扱いにされてしまったというなんとも酷い話。昨今の超情報化社会への舵取りになってようやく一定数の認知を得るに至ったもののその扱いは過去のニュアンスを多く残す結果になっており、引き続き暗黒業務へと成り果てている…と聞いています。ある意味、日本ほどの情報インフラ大国がこれほどまでに情報をぞんざいに扱うのかと疑問を抱くほど酷い現実は…当該日本人以外はまるで認識していないかのような、そんな感じのようです。どうしてこうなった。

日本のウェブ界隈で比較的初期に遭遇した「無料サービス」の中にはFC2のウェブサービスもありました。無料ホームページやアクセス解析などのツールをコンパクトな広告表示のみで提供する…というもので、初期のホームページサイトのかなり多くを担ってきました。当時の非力なウェブサービスをがっつり牽引してきたFC2が無料サービスでどうやって収益性を得てきたか? という疑問を「広告収入」という認識の刷り込みで提供していたようですが、実際に得たモノはそれ以外にもあり…最も得たものは「ドメインの認知性」ではないかと思う次第です。要は「無料ウェブサービス=FC2系列のサービス」という「情報」であり、人力検索に至るまでに知らしめるSEO的な情報戦略だったのではないか? という話。更に突っ込んで言うと…現金収入ではなく、SEO的な有利条件という収入を得てきたのではないか? という話です。

無料サービスの多くは「現金収入以外の収入源」を得なくては成立維持は難しい分野です。最終的に現金収入に繋がれば良いという方向に変わりは無いものの、初期段階に於いてはほぼ無収入の状態であり、何をもって維持するのかというロードマップがなければすぐに消えてしまう世界でもあります。広告収入というものは本当に微々たるものであり、少なくとも大規模なウェブサーバーを維持するにはあまりにも少ない収入源でもあります。早い話が「間接的な収入源が明確にある」ものだけが初期の過酷なサービス提供を支える形になり、長期的に維持出来た暁には「相応の直接的収入源が出来上がる」モデルである必要があります。

世の中には「無料による有償収益がある」という認識がもっと認知される必要性があると考えています。

とりわけ日本には「カタチあるものにのみ価値が宿る」的な考え方が根強いと聞きます。生産的な分野がいくつかの終焉を迎えてしまっている昨今、もっと無形のものに対しても価値を考えるべきフェーズに来ているのかもしれませんし、情報対価についてはもっと認知し理解を深めていく必要は火急の事態とも考えています。日本的な思考はとりわけ情報社会的な視点から見れば極めて鈍足であり、行動力不足に相当すると考えていますが…現場サイドがどんなに情報提示し行動の許可を求めても上層部の判断が遅いが故に機を逸する機会が多いようにも思う次第です。日本の役所仕事には未だに判子リレーのような手続きが散乱していると聞きますし、データ化もほとんど進んでいないと言う話も聞きます。その裏では、人件費抑制の名の下に人員のコストカットが激しく進行中でもあり、進展上の矛盾も多く残っています。そろそろ日本にもアナログ思考の大型アップデートが必要だとは多くの人が認識していると思われるのですが、当該部署に於いてどのくらい認識されているかは…おおよそ想像に難くないようにも感じます。

投資すべき分野に無料化を強いる日本の展望はどっち側なのか? 少なくとも「前を向いているとは思えない」のは間違い無い次第です。願わくば「ただより高いものはない」という認識のもとの「フリーミアム・モデルの本当の姿」について学び考える機会と行動ですが…ソロバンを弾いて現金勘定をしているうちは難しい現実なのかもしれません。

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