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プロフェッショナル不在の時代

著作権法改正の一連のニュースに対する赤松健氏のツイートが物議と興味をかき立てるという一件がありましたが、ここ20年くらいの著作権法の改正が実質的に大幅な改悪路線を突き進んでおり、「海外基準」という名目の元に「日本文化圏に於ける独自性」という…ある種の優位性をどんどん手放していくという事態になっている件にはある種の憂慮を感じている次第です。日本独特の文化基準はそもそも海外のそれとは格段に大きく一線を画すレベルで違っており、そもそもの海外サイドの視点で見ると「相容れないものが多数共存している」のが日本であり「日本的と称される所以」である…と解釈されるのが良いのでしょうが、おおよそ表現の基準判断者にはそういう情報所持者が劇的に少ないと思われる次第です。そもそも、文化の画一化は良いのか否か…という議論なのですが、思いっきりスルーされているあたりが生々しくて悩ましいです。

この一件に対して接触点を持っている赤松健氏の一連のツイートが物議を醸し出すという事案が発生したのですが、機能的ないし構造的にいろいろと疑問符の大量発生が確認されているあたりに色々な疑問を感じます。超情報時代に於ける機械的伝達機能に対して疑問符を投げかけ規制を要求するという…前時代的な発想を根拠に法的規制を敷こうとしている議決機関のやりとりがそもそも疑問符だらけという変な矛盾感です。とりわけ注目度の高かったのは「スクリーンショットの撮影は違法か否か」という議論でしたが、議論している人たちの昨今の情報端末機能の情報所有率がマチマチだったという部分は「法的根拠を議論する人がそのくらいの情報量で本当に大丈夫なのか?」というなかなか本末転倒な部分だったりします。

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「法的な改正を行える政務機関」が「必ずしも法的な根拠情報を多く所有しているとは限らない」という、暗黙下の認識とは真逆の事情をさらけ出すという…別の意味で興味深い事案が発生するという不思議な事態が発生した、という話。著作権法に関しては以前からかなり指摘されていた部分だったりするのですが、今回の話はTwitter含め多くのSNSで拡散され議論されるという事態になりました。著作権の中でもフィクション作品に対しては極めてデリケートな部分だという話だったように記憶しているのですが、フタを開ければ随分と的外れな議論が毎回のように展開され…今回は「スマホなどの端末によるスクリーンショットの撮影の議論」にまで至ったという経緯ですが、機能と使い方さえ知っていれば使わないユーザーなどいないのでは無いかというくらいに認識と普及の進んだ情報端末の機能に「疑問符を投げかける」という「ニッポンのガラパゴスぶり」をさらけ出す話が出てきたという話で…業界はおろか末端のいちユーザーまでもが議論に参加するという事案にまで発展しました。

多くのメディア規制論が「議題の提案者の主観」であり、科学的根拠の乏しい部分だと言われています。その多くが研究段階ないし研究途上状態と言われている「精神世界の話」なのですが、いわゆる一種の「文化叩き」は世界の色々なところで出現し叩かれているという話でもあり…議論そのものが非常に高度な価値観論争であったりするのですが、昨今は議論提出者の主観で語られる機会が劇的に増えていると言われ、表現規制は多くの枠組みを「増設」するに至っている現状があります。その規制効果については多くが言及されずに有耶無耶にされ、的確な指摘を受けるまでの時間を議論の場を設ける間もなくに「増設」が加えられているのが昨今の現状と聞きます。昨今だとゲームメディアが、かつてはマンガ作品もかなりの数が「叩かれた」過去があるのですが…その効果について言及されたことはほぼ皆無だったように記憶しています。そもそも人の数ほどある価値観基準について論議することそのものが膨大なエネルギーを要する行為に相当するはずなのですが、彼らは短い議会期間中に決めるべく動こうとして…随分と雑な規制法を敷いてきた気がします。

「マンガの読み過ぎで馬鹿になる」とか「ゲーム脳で馬鹿になる」などと揶揄してメディア批判を展開してきた人たちに、「何故クールジャパン施策は失敗したか」を論議して欲しくないのですが、偉い人にはそれが解らんのです。無形文化や芸術作品の価値を資本基準で語れるわけがないのですが、経済基準で語るプロフェッショナルにしか決定権の無い議決段階のやりとりは…それが正当で無くても一定の妥当性で決められることはおおよそ無いと言われています。やはり基準は主観であり、主観の基軸の違いが阻害要因なのだと考えています。理想は価値観基軸を多く保有している議決決定権の一部を持つ人間の参加であり、それに加えてその軸のプロフェッショナルの参加と意見交換の場の提供、ひいては多層への認知度の定着化など…非常にエネルギーを要求されることなのですが、この分野に於いては本当に必要な部分なのです。今でも美少女コンテンツは一部からの強い嫌悪に苛まれているなどの弊害を今も抱えていますが、海外では何故かそれが「ニッポンのコンテンツ文化の一角」として素で受け入れられていたりします。

「クールを理論で説明出来るか」という話ですが、そんな理論は存在しない価値観から湧き出す感情こそが「クール」であり、クールの定義なんてものがそもそも存在しない。そもそも「クールのプロフェッショナル」など、はじめから存在なんてしていなかったのである。本当の意味でクールを知っているプロフェッショナルなら、そもそもそれが「絵に描いたモチで生活してみろ」という話であり、馬鹿げた事案であるわけで…やはり「素人がプロの夢を見ていた」くらいにしか捉えられない事案だった話である。その誰から見ても馬鹿げた案件でもってどれだけのプロフェッショナルを翻弄したのか…そちらの方がおおよそ大問題のはずなので。

今回の著作権法の一連の話、赤松健氏は「この界隈に於けるプロフェッショナル」として関わっているという話だったように記憶しているのですが…どうもその意見が届いていないという事案に陥ってしまった様子であり、色々と心に思う部分多いという話。玉石混交の激しいマンガの世界に於けるプロフェッショナルの意見は遮られてしまったように思われ、現在とこれから登場するであろうプロフェッショナルを翻弄しかねないこの事案の行方…どこに向かっているのだろうか?

各分野の各界隈にはプロフェッショナルはまだたくさん存在するのだろうが、彼らの意見の多くが「妥当性の無い意見」としてハネられてしまう現状が転がっている。重要な案件の多くが今なお「知らない人たち」によって決議されており、今回の一連の件はその一角のごく小さな氷山に過ぎない…という事を認識しないといけない。今後、「好きな作家の好きなマンガを読むために起こすべき行動」は劇的に増えるかもしれない…そんなことを危惧しながら。

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