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副業の本音は本業の終焉

昨今、ブログ運営やウェブサイト運営にまつわる著書がたくさん出版されていると聞きます。身近なブログ運営分野に関しては、通称「のんくら本」と呼ばれるアドセンス本を筆頭に多くの「アフィリエイト見直し系書籍」が出版されており、その他にも投資やサイドワークの関係、クラウドソーシングなどの幅広い「サイドワーク教本」が出版されていると聞きます。実際に検索してみるとかなりの数のノウハウ本が検索にヒットするという状況で、昨今の「副業の熱量」の高さをうかがわせる材料になっています。

背景にあるのは…やはり「労働環境の変化」だと考えています。非正規労働人口の激増と実質賃金収入の減少、ひいては増税施策や実質的物価上昇など…多くの要素が絡むとはいえ、この需要状況をみれば「現状の収入事情は困窮している」というデータにはなると思う次第であり…提示された数値とは裏腹の右下がりの事情が透けて見えるように思います。

何故、日本経済は行き詰まってしまったのか? という議論が盛んに形成され、各種メディアを通じて伝達しているはずなのですが…平成という時代が「失われた時代」になってしまった理由の多くは「欧米化の失敗」に多くが起因するのでは無いかと考えている次第で、とりわけ「成果主義」という大義名分に振り回された結果「コスト至上主義」によって失われた人材損失の巨大さなど…回復の余地を確実に放棄していった形に収まった舵取りの問題のようにも思えてしまいます。副業に勤しむサラリーマンの姿は…どうにも「困窮に抵抗する姿」であることが多く、理想云々の仕事よりも日銭程度でいいから追加収入を…という魂の叫びが聞こえてきそうでつらいのですが。

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アフィリエイトもそうですが、多くの「新しい働き方のカタチ」というものは「欧米式の働き方のひとつ」として紹介されてきたものだったと記憶しています。一般的なアウトソーシングモデルの働き方(いわゆる各種派遣業の働き方モデル)も欧米化の流れの一部として流入してきた制度だった…と思うのですが、いつの間にか日本的なものに再編されたものが「現代日本に必要な欧米式モデル」として展開されていたように記憶しています。いわゆる「派遣の搾取モデルの確立」はすでにこのときに出来上がっていたのでは無いか…という疑念を抱く間もなく工場現場などは逐一派遣労働者中心に改訂されてしまいまして、訳あり人事と共に「不毛な生産戦線」を形成していったのですが…派遣社員の扱いも待遇も、要は「補充要員」くらいのニュアンスでこき使われる都合から脱落者も多く、おおよそ工場系労働やルーチンワーク系の業務は「上がらない給料」でもって「逃げない要員確保」に追われているとかそういう類の話をよく聞くようになりました。

職場単位の「労働界隈の闇」もかなり深いですが、それに「社会制度による直雇用と派遣雇用の温度差」が加わり…昨今の職場では「ストレスケア・ワーク」という対人関係の円滑化が本業の合間に営業する羽目になったりして、困窮かつ困憊を続けている状況に陥っています。今まで務めた生産系現場の多くが多くの喫煙人口を抱えていたのですが、社会の健康意識的なアレに揺さぶられたのか「構内全面禁煙宣言」を出した現場…おおよそ大揉めして現場混乱をもたらしていたりします。仕事に不満が少なくても、職場環境に不満を持つ人口が激増してしまった都合上「潜在的離職予定者」を多く計上してしまったりして…日本の生産現場の慢性的な悩みとして上位に食い込んでいたりします。

そんな彼らが「いつか仕事を辞めてやる!」宣言のもとにこういった副業ルートを選んでいったわけですが…多くの人がその以外と大きな労働力エネルギーの消費に困惑し、専門知識の不足や安易なアドバイス詐欺まがいの事案に飲み込まれ…幽霊副業作業マンになっていったのも並列して見てきました。中には悲劇的な事業失敗という最悪のフラグを持ち帰ってきた人もおり…まあ相応の悲劇があったりもしたという話を耳にしたこともあります。副業が副業として安定路線に至るまでには相当数の労力でもって多くの学習時間と実践時間が必要になってきますが、本業持ちのサラリーマンその他にはその時間捻出だけでもかなり重度の負担になります。アフィリエイトに関して言えば、「簡単に誰でもできるお小遣い稼ぎ」というワードで展開されたばかりに「ネガティブな活動」という認識が流布するに至り、月に1000円を稼げない層を大量生産しました。それによるトラブルも、副産物的にいくつかが醸成され…いわゆる「嫌儲勢」に晒されるというある種の人災までも創成してしまいました。

「お金ありきの社会」に於ける「本業以外で稼ぐ事に対しての嫌悪感」という負の感情の増幅に困惑するシーンも多かったのですが、そもそも副業のニーズはフルタイム労働のサラリーマンにとって「全力で求めるものでは無い」ものであれば良かったのかもしれませんが…周辺環境は不景気を理由に早期退職者を募るに至り、社会保障費確保の名目で各種税率が増税に転じるなどの事態もあり、おおよそ困窮度が右下がりになることがなかったのが大きな要因だったようにも思います。社会的にも高い生産性を維持するために周辺環境が行うべき対策は「副業を推進するような環境作り」よりも「本業のパフォーマンスを維持させる総合的環境作り」だったはずなのですが…すべては一定量の末端への還元でかなりの回復循環が期待できたはずなのですが、そこに資本が回されることが特になかったというのが極めて大きな要因になってしまったのではないかと思う次第です。

「本業の収入が少なければ副業で稼げば良いじゃない」というアントワネットな考え方がどこで浸透してしまったのかは知る由も無いですが、多様な働き方が社会にかなり定着していた欧米の勤労モデルは…少なくともまだ「終身雇用の恩恵」の深かった日本には本来の意図では受け入れられず、気がつけばデフレのブースターのように「勝手解釈されて使われた」経緯があります。一連の「ブラック企業化問題」に端を発する問題の多くが暗黒化した企業体制で搾取手法として用いられてきたことが副業ルートの拡大を後押ししてきたのはおおよそ間違いようがなく、もう少し投資的なニュアンスで末端人員への昇給などに充てられていれば…副業を巡る様々な問題の多くが「そもそも発生せずに収束した」のかもしれませんが、業績の回復した企業の多くは末端への昇給には振り分けませんでした。結局、景気指数とは真逆の経済事情を抱えた層は引き続き増加の一途を辿り、副業を目指したサラリーマン層をを中心に更なる問題と混乱を招いた…という「副業にまつわる負のスパイラル」は本業のパフォーマンスをも破壊しつつあるのですが、現在特にその件が強く議論されることはなかったように思います。

やがてサラリーマンの下位互換としてフリーターが増加、更にその下位互換としてワーキング・プアが登場するに至り、労働事情は次第に「奴隷社会化」の道を辿っているようにも見えます。云うならば「近未来型奴隷制度」であり、幾重にも重ねられた搾取網による徹底的な搾取…誰のための制度であるかはさておきとして、これからを担う若年層からの勤労意欲や将来性、ひいては日々の精神的余裕までも搾取しきったこの潮流は沈静の様子が無く、「若者の○○離れ」の項目は年々数を増やしていくことが容易に想像できるくらいにはなりました。今後予想されるのは「収入源に伴う消費減という市場の更なる悪循環」であり、そろそろ経済基礎の崩壊が叫ばれるのではないかと危惧しているのですが…その叫びはどこへやら。

時代の変化によって就業事情は大きな変化点に差し掛かっているとはいえ、それに対しての考え方がアップデートされること無く適用され、かつ短期的不景気対策ばかりが講じられる昨今の国内経済事情は暗い要素ばかりに思えます。多くの人は副業を伴えるほど環境的には揃っていないし、そもそもそんな余裕は存在しないのですが…いつの間にか「会社勤めは多様な働き方のひとつ」に置き換えられつつある現状があり、いよいよ会社勤め一本による生活形態の基礎が失われつつあるように思うのですが…酷使するのが「働き方改革」なのか? という疑念が消えること無く今日も一日がはじまってしまいます。サラリーマン社会は、そろそろ終焉を迎えるのかもしれません。

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